色だけで伝えていませんか? 色覚多様性から考える伝わる資料づくり
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色は誰にでも同じように見えているわけではない
色覚多様性から考える伝わる資料づくり
マニュアルや提案書、プレゼンテーション資料を作成する際、私たちはさまざまな工夫を
行っています。
文章を読みやすくする。 図や表を活用する。 見やすいレイアウトを考える。
その中でも「色」は、情報を直感的に伝えるための有効な手段です。
一方で、色の使い方によっては伝えたい情報が正しく伝わらないこともあります。
今回は、ドキュメント制作の現場で大切にしている「色の使い方」についてご紹介します。
色は便利な情報伝達ツール
色だけで意味が伝わる場面は多い
私たちは日常的に色から多くの情報を受け取っています。
例えば、
| 色 | 一般的なイメージ |
|---|---|
| 赤 | 危険・警告 |
| 黄 | 注意 |
| 緑 | 正常・安全 |
| 青 | 案内・補足 |
マニュアルや業務資料でも、このような色分けによって情報を整理することがあります。
色は非常に便利な表現手段です。
便利だからこその落とし穴
しかし、
「色分けしたから分かりやすいはず」
という考え方には注意が必要です。
見る人によっては、その色分け自体が判別しづらい場合があります。
お客様からいただいた気付き
「色の判別が難しい」
以前、色による判別を取り入れた資料をお客様へお見せした際、
「色の判別が難しい」
というご指摘をいただいたことがありました。
作成した私たちは、
「色で区別できるから分かりやすい」
と考えていました。
しかし、その考え方自体が一面的だったのかもしれません。
同じ色が見えているとは限らない
そのとき、以前に知人から聞いた話を思い出しました。
「あなたに見えている色と私に見えている色は違う。でも、多数派の見え方に合わせるために頭の中で変換している」
当時は驚きましたが、その言葉は今でも印象に残っています。
私たちが当たり前に見ている色も、他の人には違って見えているかもしれません。
色覚多様性を理解する
色の感じ方には個人差がある
現在では、
人それぞれ色の見え方に違いがある
という考え方から、「色覚多様性(色覚特性)」という言葉が使われています。
つまり、
- 自分に見えている色
- 隣の人に見えている色
が同じとは限らないということです。
赤色が目立つとは限らない
例えば、危険や警告を表現するために赤色が使われることがあります。
しかし、
「赤だから目立つ」
とは限りません。
注意喚起のために使った色でも、見る人によっては意図したほど強調されて見えない場合があります。
ドキュメント制作で心掛けていること
色だけに頼らない
最も大切なのは、
色だけで情報を伝えようとしないこと
です。
例えば、
よくある例
× エラーは赤色で表示
改善例
〇 エラーは赤色+警告アイコンで表示
〇 エラーは赤色+「エラー」の文字で表示
〇 エラーは赤色+枠線で表示
コントラストを意識する
色そのものだけでなく、背景との組み合わせも重要です。
例えば、
- 薄い灰色の背景に白文字
- 黄色の背景に白文字
は読みにくくなることがあります。
資料作成では、デザイン性だけでなく視認性も重視する必要があります。
誰にでも伝わる資料を目指す
資料の目的は、
作ることではなく、伝えること
です。
そのためには、
- 情報が正しく伝わること
- 誤解なく理解できること
- 誰でも利用しやすいこと
を意識しなければなりません。
色選びもドキュメント品質の一つ
色は、情報を効果的に伝えるための大切なツールです。
しかし同時に、使い方によっては情報伝達の妨げになることもあります。
私たちは資料やマニュアルを作成する際、
- 色だけに頼らない
- 視認性を確保する
- 色覚多様性を意識する
- より多くの人に伝わる表現を選ぶ
ことを心掛けています。
オーネストのドキュメント制作チームでは、文章表現だけでなく、レイアウトや配色も含めた
「伝わるドキュメントづくり」に取り組んでいます。
マニュアル制作や各種資料作成に関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。